20日午前、金融機関から「女性が詐欺被害に遭っているかもしれない」と兵庫県警須磨署に連絡があった。同署が調べたところ、神戸市須磨区の女性(89)がキャッシュカード3枚と通帳1冊を何者かにだまし取られ、口座から計180万円が引き落とされていたという。同署が特殊詐欺事件として調べている。

 同署によると、女性宅に17日、銀行員と警察官を名乗る男女から「東京の支店で口座を作ったか。詐欺に遭っているかもしれない」「キャッシュカードが大切な証拠になる」などと相次いで電話があった。翌日、警察官をかたる男の指示で、カードと通帳を入れた封筒を自宅の玄関ドアに貼り付けたという。

 金融機関が、複数回にわたり高額の出金が続いていることに気付いて発覚した。