スズキの新型「ジムニー5ドア」が2023年6月上旬にインドで正式に発売されるようです。
まもなく発売となるスズキ新型「ジムニー5ドア」 どんな状況?
インドのマルチスズキは、「ジムニー5ドア」を2023年6月上旬に正式に発売するようです。
どのような状況なのでしょうか。
同年1月に開催された「AUTO EXPO2023」の会場で発表されたジムニー5ドア。
それ以来、インド国内で予約が殺到。現地のディーラーによれば、マルチスズキはすでに2万5000件近くの注文を受けているようです。
ジムニー5ドアをディーラーで予約するには、2万5000ルピー(約4万円)の手付け金が必要ですが、それでもこれだけの先行注文があったのは、インドでも新型ジムニー(インドでは現行型は初!)に対する期待が高まっている証拠と言えるでしょう。
当初、ジムニー5ドアの正式発表は5月末の予定でしたが、6月第1週にずれこんだようです。
その間にも注文はどんどん増え、MT車で6か月、AT車で8か月という、まるで日本でのデビュー直後のような納期状態になっています。
もしやインドでも、日本でのジムニーのように長納期状態へと陥るのでしょうか。
しかし、そこはさすがインド。大きな国だけに、生産体制が日本とはまるで異なっています。
ジムニー5ドアはマルチスズキのグルグラム工場において、インド国内向けと海外輸出向けの両方の車両が生産されます。
その工場全体の生産能力は、なんと年間約10万台。
その内の7000台が毎月インド国内市場向けに充てられるのだと言います。
日本のジムニーの年間生産台数を、わずか1か月で造れる計算になります。
もちろん、このラインのすべてがジムニー5ドアに割り当てられるわけではありませんが、すでに入っている多くの注文をこなすために、ラインを優先的に割り当てるだろうと、現地の情報筋は見ているようです。
ジムニー5ドアのスペックは? 期待される日本発売はどうなる?
ちなみに今回発売されるジムニー5ドアには、ジムニーシエラが搭載しているK15B型が積まれることになっています。
最高出力は105ps、最大トルクは134Nmですから、5ドアというキャラクターに合わせてシエラよりもパワーアップしていることが分かります(シエラは102ps、130Nm)。
駆動方式は、ジムニーシエラと同じパートタイム4WDのみとなっています。
グレードは、ベーシックグレードの「ゼータ」と、充実装備の「アルファ」をラインナップ。
上位グレードのアルファには、オートLEDヘッドランプをはじめ、9インチタッチスクリーン 、スマートプレイ+、クルーズコントロール、アルカミス製オーディオシステム、リアビューカメラ、6エアバッグ、ヒルホールドアシスト付きESPなどを装備します。
ちなみに価格は、100万ルピー(約165万円)から150万ルピー(245万円)の間の間になると見られています。
価格感は日本のジムニーシエラから考えても、妥当な線なのではないでしょうか。
マルチスズキの生産能力、そして現地での予想価格を考えれば、俄然日本への導入が期待されます。
おそらく、2023年内ギリギリであれば日本でのジムニー5ドアデビューも難しくなさそうですが、やはり障壁になるのが、スズキが言い続けてきた現状の納期。
一部からの情報では、年内の発売に向けてスズキ社内で調整が続いているとも言われています。
しかし、ジムニー、ジムニーシエラとも約1年の納期とディーラーでアナウンスしていることを考えれば、なかなか難しいのかもしれません。
いずれにせよインドでの発売はもう目前で、現地から流れてくる走行シーンの動画を一刻も早く観たいものです。