マツダの北米法人マツダノースアメリカンオペレーションズは2024年2月21日、1月に世界初公開した2列シートSUVの新型「CX-70」について、詳細なスペックやグレード、価格などを発表しました。

3.3リッターターボは340馬力の高出力版も設定

 マツダの米国法人マツダノースアメリカンオペレーションズは2024年2月21日(現地時間)、1月30日に世界初公開した新型クロスオーバーSUV「CX-70」に設定された7つのグレードラインナップや価格などを発表しました。
 
 2024年春より順次販売を開始する予定だといいます。

 2021年10月、マツダは「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画」を発表し、後輪駆動ベースで新開発された新世代アーキテクチャーを用いたラージ商品群4車種の展開を発表しました。
 欧州や日本市場向けには、車幅などを抑えた2列シートSUV「CX-60」と3列シートSUV「CX-80」を用意し、より大きなサイズや存在感が求められる北米などの市場向けには、ワイドボディ2列シートSUV「CX-70」と、ワイドボディ3列シートSUVの「CX-90」を順次ラインナップしていくとしています。

 まず2022年9月には日本でCX-60が、その後2023年1月に北米でCX-90がそれぞれ発表され、2024年1月には第3弾となるCX-70が初公開されました。

 開発コンセプトに「Passion Pursuer(情熱の探求者)」を掲げ、アクティブなユーザー層に合わせ、スポーティなデザインと、ゆとりある実用的な荷室空間を特徴とします。

 外観は、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)−SOUL of MOTION」をもとに、生命感を表現したデザインとし、力強い造形の前後バンパーや新デザインの21インチアルミホイール、各所に施された黒色パーツなどを特徴とします。

 内装は、赤系色「バーガンディ」基調のインテリアカラーをはじめ、ブラック、グレージュ、タンの各カラーを用意し、アクティブなライフスタイルを表現しました。

 荷室は、リアゲート側から2列目のシート格納が電動で操作可能な電気式のリモートフォールド機能を採用したほか、2列目シート折りたたみ時でもリアの掃き出し口からフラットになる床面や、3つの床下収納スペースなど、高い実用性を誇ります。

 パワートレインは、3.3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジンにM Hybrid Boostを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)システム「e-SKYACIV PHEV」を用意します。

 そして今回マツダは、新型CX-70のスペックや7つのグレードと販売価格などを新たに発表しました。

 新型CX-70(米国仕様)のボディサイズは、全長約5121mm×全幅約1994mm×全高約1745mm(シャークフィンアンテナ含む)、ホイールベース約3119mm。

 この数値は、3列シート版のCX-90(米国仕様)と共通です。

 グレード展開は、e-SKYACTIV G3.3モデルに5グレード、e-SKYACIV PHEVに2グレードを用意し、全車が8速ATと「i-Activ AWD」(四輪駆動)を組み合わせます。

 なおe-SKYACTIV G3.3は、280馬力版「3.3ターボ」と340馬力版「3.3ターボS」の2タイプを設定しています。

 いっぽうe-SKYACIV PHEVは、システム最高出力323馬力の1タイプのみです。

 価格は、e-SKYACTIV G3.3が4万445ドル(約607万円)から5万5950ドル(約840万円)、e-SKYACIV PHEVが5万4400ドル(約817万円)から5万7450ドル(約863万円)です。

 ボディカラーには、プレミアムペイントカラー(特別色)に「メルティングカッパーメタリック」(ブロンズ色)を新設定しました。