トヨタのコンパクトSUV「C-HR」の2代目モデルが登場しました。しかし日本には導入されず、欧州やオーストラリアといった海外専用車です。どのようなモデルなのでしょうか。

「C-HR」が2代目に進化していた!? ただし海外で!

 トヨタはさまざまなタイプのSUVをラインナップしていますが、そのなかでももっともスポーティなモデルは「C-HR」でしょう。
 
 C-HRは2016年に初代モデルが登場したコンパクトSUVで、斬新でスタイリッシュなデザインと、高い走行性能が特徴です。

 発売当初はコンパクトSUVがまだ少なく、2017年にはSUVカテゴリーの年間販売第1位を記録。新車販売ランキングでも上位に入る人気モデルとなりましたが、各社からもライバル車種が多く登場し、その存在感は薄れていきました。

 そして、2023年7月に国内向けモデルの生産が終了しましたが、欧州で2代目モデルが登場。一方、日本での販売については報じられておらず、海外専売モデルとなる模様です。

 海外で進化した新型C-HRとはどのようなモデルなのでしょうか。

 新型C-HRは、2023年6月26日に欧州で世界初公開されました。

 ボディサイズは全長4360mm×全幅1830mm×全高1558-1564mmと比較的扱いやすそうなサイズ感で、ホイールベースは2640mm、フロントオーバーハングは915mm、リアオーバーハングは805mmに設定されています。

 外観は、初代C-HRのダイヤモンドモチーフを残しつつも、2022年12月に公開されたコンセプトカー「C-HR プロローグ」をそのまま踏襲した斬新なもの。

 5代目「プリウス」などと同じく「ハンマーヘッド」をモチーフにしたフロントフェイスや、ルーフのブラック塗装をリアバンパーまで延長した新スタイルのツートーン仕様を設定するなど、スポーティなルックスを採用。

 さらに、トヨタ初となる格納式のフラッシュドアハンドルや、横一文字のテールランプの中央部には赤く光る「TOYOTA C-HR」の車名ロゴが配されるなど、新たな試みが盛り込まれました。

 内装も上質感の高いスポーティで洗練されたデザインです。アンビエントライトは、最大64色から選択できるほか、時間の経過と同期して24色の色合いが変化する設定もあるユニークなもの。さらには危険を検知すると赤く光り、安全装備としても機能します。

 パワートレインは、システム最高出力約140馬力の1.8リッターエンジン+モーターのハイブリッドと、システム最高出力約198馬力の2リッターエンジン+前後2モーターのハイブリッド(FFとAWD)の2種類に加え、2リッターエンジン+プラグインハイブリッドシステムのPHEVモデルの計3種が用意されます。

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 新型C-HRは欧州をはじめ、オーストラリアにも導入されます。

 なお、英国では2024年1月から納車が開始しており、価格はハイブリッド車が3万1290ポンドから4万2720ポンド(約594万円から811万円)、プラグインハイブリッド車が3万9145ポンドから4万4520ポンド(約743万円から845万円)となっています。