トヨタのインドネシア法人は、インドネシア国際商用車エキスポ2024 (以下GIICOMVEC2024)にて、新型「ハイラックス ランガ」が展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。

まるでランクルミニな新型「ハイラックス ランガ」登場?

 トヨタのインドネシア法人は、2024年3月7日から10日まで開催されたインドネシア国際商用車エキスポ2024 (以下GIICOMVEC2024)にブースを出展しました。

 同ブースでは、新型「ハイラックス ランガ」が展示されていたようですが、どのようなモデルなのでしょうか。

 新型ハイラックス ランガは、日本でも新型「IMV-0」として、2023年10月開催の「ジャパンモビリティショー2023」で公開された商用車です。

 IMVというのは、当時アジア本部長であった現会長の豊田章男氏が指揮をとり、アジアの人々とともに、アジアの経済に貢献したい、との想いを込めて、現地のエンジニアとともに「現地現物」で開発されたモデル群のこと。

 タイでは、特に「国民車」として人々の暮らしの基盤となっており、この新型IMV-0も”ハイラックス チャンプ“の呼称でいち早く展開が始まりました。

 エクステリアは、角張ったタフなデザイン。インテリアは割り切ったシンプルな造形です。

 ボディはショートホイールベースとロングホイールベースの2種類。ボディサイズは、ロングホイールベースモデル(デッキあり)が全長5300mm×全幅1785mm×全高1735mmで、ホイールベースは3085mm。ショートホイールベース(デッキあり)が全長4970mm×全幅1785mm×全高1735mmで、ホイールベースは2750mmとなっています。

 パワートレインは、最高出力139馬力の2.0リッター直列4気筒と最高出力166馬力の2.7リッター直列4気筒の各ガソリンエンジンに加え、最高出力150馬力の2.4リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを用意。これに組み合わせるトランスミッションとして、2.0リッターには5速MTのみ、2.7リッターには6速ATのみ、2.4リッターディーゼルには5速MTと6速ATが用意されます。

 タイで公開された際には、キャンピングカーやキッチンカーなど11の架装モデルも紹介されるなど、新型ハイラックス ランガは多彩なカスタムができる点も魅力の一つです。

 GIICOMVEC2024に展示された新型ハイラックス ランガも、通常モデルに加え1台架装モデルが展示されていました。

 同モデルは、ダブルキャブとなるほか後部ボディも追加されており、完全に”SUV”の風体となっています。

 角張ったデザインやマットブラックのボディカラーが放つタフな雰囲気はさながら”ランドクルーザーミニ”と呼ぶのにふさわしいデザインとなっています。

 新型ハイラックス ランガについては、まだインドネシアでは発売されておらず、間もなくの登場が予測されます。

 ちなみにタイでの価格は45万9000バーツ(約191万円)から57万7000バーツ(約240万円)となっています。