日産の中国合弁会社である東風日産は2024年3月6日、フラッグシップSUV「パスファインダー」の販売を開始しました。どのようなモデルなのでしょうか。

全長5m超えのSUVがアンダー500万円! 新型「パスファインダー」発売

 日産の中国合弁会社である東風日産は2024年3月6日、フラッグシップSUV「パスファインダー」の販売を開始しました。

 パスファインダーは、日産が海外市場で展開する大型SUVです。1986年登場の初代とそれに続く2代目は「テラノ」の輸出仕様として海外で展開されました。

 生産拠点を北米に移した3代目からボディサイズをアップするとともに3列シートを設定。

 現行5代目は日産の高級ブランドであるインフィニティ「QX60」とパワートレインなどを共有する兄弟車となり、北米を中心に人気を集めています。

 日産は今回、これまで北米市場をメインターゲットとしていたパスファインダーを新たに中国市場へ投入しました。

 中国仕様は、全長5130mm×全幅1981mm×全高1767mm(2WDは1774mm)と、北米仕様とほぼ同サイズですが、エクステリアやパワートレインが異なります。

 Vモーショングリルは新世代のものを採用し、中国のモダンな美的感覚と日産らしさを融合させたフロントフェイスとなっています。

 SUVらしい力強さを強調する北米仕様と比べ、中国仕様はなだらかなルーフラインを描き、フォーマルな印象となっています。

 パワートレインは、北米仕様の3.5リッターV型6気筒エンジンではなく、最新の2リッター直列4気筒のVCターボエンジンを搭載。高効率な9速ATと組み合わせ、パワフルな走りと低燃費を両立しています。

 また、6種類のドライビングモード(4WD)を用意し、あらゆる路面に対応します。

 シートレイアウトは3列6人または7人乗り。6人乗り仕様の2列目シートには幅238mmのウォークスルーを確保し、乗降性を高めています。

 2列目と3列目は片側ずつフルフラットに折り畳め、2000mmまでの長尺物に対応するほか、両方を倒してエアマットレスを置くと2000mm×1350mmのベッドスペースができます。

 また、二層遮音ガラスをはじめ、さまざまな吸音・遮音技術により、走行中も家族で会話が楽しめる高い静粛性を実現しています。

 大型デュアルスクリーンは、コネクテッド機能「Nissan Connect 2.0」を搭載。音声でナビゲーションや様々なエンターテインメント機能をコントロールできます。

 また、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、16の運転支援システムや「プロパイロット」の強化バージョンも採用し、安心安全なドライブをサポートします。

 価格は23万9800元(約495万円)からとなっています。