トヨタは2024年4月12日から3日間開催される自動車イベント「オートモビルカウンシル2024」に「AE86 BEV Concept」を出展します。

超スゴい「AE86 BEV Concept」が再登場!

 トヨタは2024年3月21日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で4月12日から3日間開催されるカーイベント「AUTOMOBILE COUNCIL 2024(オートモビルカウンシル2024)」の出展概要を発表しました。
 
 カスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で世界初公開後、注目を集めている「AE86 BEV Concept」も展示されます。

 オートモビルカウンシルは、2016年から開催されている「日本に自動車文化の創生を図ること」を目的とし、往年の名車と最新モデルが一同に会するイベントです。

 今回トヨタでは、クルマ文化を掘り下げ研究することで、クルマ文化を日本に広め、根付かせることを目的とした展示を実施します。

 ブースでは、架空の研究所「トヨタ クルマ文化研究所」として、トヨタ内での様々なヘリテージに関する取り組みと、そこにかける熱い思いを、この展示ブースで表現すると言います。

 なかでも、電動技術を活かした旧車の新しい楽しみ方を提案するとして、AE86 BEV Conceptの展示を実施。

 このAE86 BEV Conceptは、1983年5月に発売し「AE86(ハチロク)」という愛称で親しまれるトヨタのスポーツクーペ・ハッチバック「カローラレビン」をBEV(バッテリーEV)化したコンセプトカーで、2023年1月に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で世界初公開されました。

 その後も開発が継続され、進化を続けることで出力およびトルクが向上。2024年1月の「東京オートサロン2024」では“モリゾウ”こと豊田 章男会長の愛車とともに再び登場するなど、注目の存在となりました。

 このAE86 BEV Conceptにはレクサスブランドで培われた電動化技術が投入され、本来のカローラレビンが持つクラシカルなデザインや車重の軽さ、最適な前後重量バランスはそのままに、従来の「走りの楽しさ」も追求したEVに仕上がっていると言います。

 パワーユニットは高出力・高回転型の1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン「4A-GE型」ではなく、最大出力95kW(約129馬力)・最大トルク150Nmを発揮するモーターを搭載。

 これに、AE86の後継ともいえる2ドアスポーツカー「GR86」から流用された6速MTを組み合わせ、後輪を駆動します。

 エクステリアでは、フロントリップスポイラーやサイドステップ、ローダウンサスペンション、ワタナベ製アルミホイールなど、当時の“走り屋”で流行していたカスタムを実施。

 さらに、グリーンの「EV」のデカールをドア下部に施したほか、AE86が登場する人気自動車漫画「頭文字(イニシャル)D」で描かれたマシンをオマージュした「電気じどうしゃ(実験用)」のデカールが貼られています。

 インテリアも複数のカスタムが施され、ナルディのステアリングやBRIDE製バケットシートを装備し、フロアカーペットの撤去やロールバーの装着、乗車定員を2名に変更するなど、定番カスタムで仕上げつつもスパルタンに仕上げています。

 なおAE86 BEV Conceptは、トヨタのサブスクサービスを展開するKINTOから、旧車コミュニティ「Vintage Club by KINTO」の特選旧車レンタカーとして、一般ユーザーが体感できる企画も実施されています。

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 オートモビルカウンシル2024では、このほか「MR2 スーパーチャージャー」や「トヨペット クラウン RS」も展示されます。