2024年3月25日、日産は経営計画「The Arc」を発表。同時に25台の今後登場するであろう新型車のシルエットを公開しました。この中には、 “次期型マイクラ(日本名:マーチ)“と噂される「コンセプト20-23」のようなモデルも存在しました。どういうことなのでしょうか。

そろそろ「新型マーチ」登場?

 2024年3月25日、日産は経営計画「The Arc」を発表。同時に25台の今後登場するであろう新型車のシルエットを公開しました。この中には、2023年9月にも公開された“次期型「マイクラ」(日本名:「マーチ」)“と噂される「コンセプト20-23」のようなモデルも存在しました。

 マイクラは、日本でマーチの名で販売されていたコンパクトハッチバック。日本に加え、ヨーロッパをメインターゲットに定めて開発されました。

 1982年の発売以降、コンパクトなボディに大人5人が快適に移動できる高効率なパッケージングが人気を博しました。

 丸みを帯びた柔らかなフォルムで人気を博した2代目は欧州カー・オブ・ザ・イヤーを日本車として初受賞するなど功績を収め、日産を代表するロングセラーモデルになりました。

 3代目では、英国生産の2ドアクーペカブリオレ「マイクラC+C」といった派生モデルも展開され、日本でも一時期販売されていました。

 しかし、日本では2010年登場の4代目モデルが2022年限りで販売が終了。一方、ヨーロッパでは日本未導入の5代目モデルが2017年より販売されています。

 そんなマイクラ(マーチ)については、すでにその次期型となる“6代目”が、ルノーグループのEV事業を担うアンペアという新会社で生産されることが報じられており、かねてよりその登場が待たれています。

 また、その姿は2023年9月にも公開されたコンセプト20-23のようになるのではと言われています。

 コンセプト20-23は、NDE(日産デザインヨーロッパ)設立20年を記念して若手メンバーらがデザインしたコンパクトハッチバックのコンセプトEVです。

 フロントとリアに大きなエアロパーツを備えたスポーティな仕様ながら、曲線基調のフォルムは日本最終モデルとなった4代目マイクラを想起させます。

 ヘッドライトやテールライトは薄い上下の半円形からなるLEDを採用。ドアはAピラーの付け根から開くシザードアを採用しています。

 ルノー・日産・三菱アライアンスは2022年1月にも、新型コンパクトEVの欧州市場投入を発表しており、そのとき公開されたティザー画像にもコンセプト20-23と同様のデザインのモデルが映し出されていました。

 そして今回、経営計画「The Arc」でも、公開された今後登場するであろう25台の新型車のシルエットの中に、このデザインのクルマが混ざっていました。

 日産は2026年度以内に30車種の新型車を投入すると発表しており、内5車種が日本に投入される予定です。この5車種に次期型マーチのようなクルマが含まれるかどうかはわかりませんが、今後の日産の動向に注目です。