日産タイ法人は、2024年3月から4月にかけて開催された第45回「バンコク国際モーターショー」に新型「ハイパーツアラー」を展示しました。日本でも話題を呼んだこのコンセプトカーについて、その反応を探ってみましょう。

「次期型エルグランド」を連想させるデザインに反響アリ

 日産のタイ法人は2024年3月26日から開催された「バンコク国際モーターショー」に、新型「ニッサン ハイパーツアラー」を現地初公開しました。本車両は「ジャパンモビリティショー 2023」で初登場したコンセプトカーです。

 次期型「エルグランド」にも連想されるこのコンセプトカーについて、改めてユーザーの反応を見てみましょう。

 ニッサン ハイパーツアラーは、おもてなしの精神や上質さ、それに自動運転などの先進技術を融合したプレミアムEVミニバンです。日産は、このコンセプトカーについて「プライベートの旅行やビジネスでの出張などを問わず、共に車内で過ごす方との時間をより楽しみ、絆を深めることができます」と述べています。

 エクステリアは日本の伝統美を表現したという滑らかなボディパネルで構成。一方、車体はシャープなスタイルになっています。特にフロントマスクからルーフに向かって、スラリと伸び上がるフロントウィンドウが印象的です。

 また、特徴的なシグネチャーランプやヘッドライト、組木をモチーフにしたホイールを装備。これらによって、高い空力性能を実現しながら先進的な雰囲気に仕上げています。

 ドアには前後スライドドアを採用。インテリアには、フロアに搭載したLEDパネルやオーバーヘッドコンソール、それに360度回転するフローティングしたシートなどを装備。未来的な内装を打ち出しています。

 さらに、後部座席の乗員はウェアラブルディスプレイを装着することで、ナビやオーディオなどの情報を操作可能。完全自動運転モードでの走行中は、運転席と助手席を後部座席と向かい合わせにして、対面での会話を楽しめます。

 パワーユニットには全固体電池のバッテリーをエネルギー源とするBEV(バッテリーEV)を採用。優れたバッテリー性能によって、長い航続距離と素早い充電性能、それに高い静粛性を目指します。

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  “高級ミニバン”のようなデザインの「ハイパーツアラー」。そうなるとイメージされるのは、やはり次期型エルグランドです。

 ユーザーの反応を見ると「初代エルグランドに乗り続けています」といった声もあり、やはりハイパーツアラーからエルグランドをイメージする人も多いようです。

 また「進化してきましたね」「このままで売ってくれないかな……」とコメントする人もいました。特徴的な外観ですが、その評価は決して低くないようです。

 現行の3代目エルグランドは2010年に登場したモデル。いつモデルチェンジが発表されてもおかしくないだけに、ハイパーツアラーへの関心もやはり高いのでしょう。