東名高速は神奈川県内で、相模川を挟んで「小田原厚木道路」と「圏央道」に接続しています。この2道路との乗り換えが、気を付けないと間違えやすいかもしれません。どう気を付けるべきなのでしょうか。

海老名JCTと厚木IC、そのややこしいランプ構造とは

 東名高速は神奈川県内で、相模川を挟んで「小田原厚木道路」と「圏央道」に接続しています。
 
 この2道路との乗り換えが、気を付けないと間違えやすいかもしれません。どう気を付けるべきなのでしょうか。

東名→圏央道の分岐に気をつけろ!

 静岡方面から東名を走ってきて、海老名JCTで圏央道へ乗り換える場合に注意です。

 海老名JCTは相模川を渡った東岸にあるので、「まだ分岐は先だろう」と思いがちですが、実は圏央道への分岐は「相模川を渡る手前」、つまり川の西岸にあることに注意です。

 圏央道と交差する、じつに1.8kmも手前で、早々に左分岐することになります。分岐してから相模川を渡り、ようやくループ路に入ります。

 イメージよりも早い分岐タイミングに、SNS上でも「圏央道行きたいのに通り過ぎちゃった」「圏央道行けなかった…」という嘆きの声が散見されます。

 さらに、思わぬ分岐に焦って、強引に左の分岐車線へ移ろうとするクルマも多いようです。SNS上でも「海老名JCTは分岐ヘタが多いですね。直前まで左車線に行かない車が多いので割り込みとそれに伴う減速が多発して」「ギリギリまで左車線に入らず分岐直前で詰まらせていたり」「東名下り海老名JCTの分岐はいつもギリギリで車線変更する車が多くて警戒している。割り込んで分岐前に減速とか当たり前で、よく詰まるし」など、ヒヤリとした人の声も見られます。

 橋を渡ったあとも、圏央道の北行きと南行きの分岐があるので、気を抜かないようにしましょう。

小田原厚木道路→圏央道の移動に気をつけろ!

 小田原方面から北上してきた小田原厚木道路は、終点の厚木ICで東名に接続しています。しかし、圏央道に行く場合、注意が必要です。「厚木IC」と「海老名JCT」を別物だと考えてしまうと、思わぬ勘違いを招きかねません。

 じつは小田原厚木道路〜圏央道の連絡ルートは、東名の本線には合流せず、専用の連絡路で相模川を渡ることになります。先述の「早々に分岐した海老名JCTの分岐」が、橋の手前でこの連絡路に合流してきます。

 厚木ICから圏央道に行く場合、料金所を過ぎて左ループに入る手前で、「左:圏央道(八王子)、右:東名(東京)」という分岐があります。ここでもし右に行ってしまうと、相模川を渡って圏央道の海老名JCTに差し掛かっても、圏央道へ行くことはできません。

 逆に圏央道から小田原厚木道路へ行く場合、海老名JCTのランプからそのまま相模川を渡って、東名の名古屋方面と分岐することになります。こちらは比較的分かりやすいでしょう。

 とはいえ、圏央道本線からの分岐→東名東京方面との分岐→東名名古屋方面との分岐と、3回連続の分岐判断を迫られるのが、海老名JCT・厚木ICの怖いところ。

 SNS上でも「圏央道から小田原方面へ行きたいのに、間違えて横浜町田へ行っちゃった」「圏央道から海老名JCT入って、厚木出口と東名に分岐するとこで、東名側からバックで戻る年配女性がいたよ」などの声も見られます。

 特に慣れない人は、分岐に差し掛かるたびに「これはどっちが正解だ?」と悩みながら徐行するため、後ろの交通流が詰まって渋滞を招くこともあります。