ケータハムから、「セブン485 ファイナルエディション」と、「セブン485 CSR ファイナルエディション」が発表されました。自然吸気エンジン搭載モデル最後のモデルとなる両モデルには、独自のファイナルエディション仕様が施されます。

「高回転型NAエンジン搭載」のセブン最終モデル

 2024年5月9日、イギリスの自動車メーカー「Caterham(ケータハム)」は、ベーシックな「セブン485 ファイナルエディション」と、よりスパルタンな「セブン485 CSR ファイナルエディション」を欧州で発表しました。

 総限定台数は85台で、セブン485が60台、セブン485 CSRが25台製造される予定ですが、さらには日本市場限定で仕様違いとなる「セブン480ファイナルエディション」が10台限定で発売されるといいます。

 本国および欧州で発売されたセブンとしては最速となるセブン485は、2014年に発売されました。

 それから10年の月日を経て、2つのファイナルエディションを最後に、名高いセブンの自然吸気エンジン搭載モデル終了を告げます。

 両モデルには、2リッター4気筒自然吸気のフォード製「デュラテック」を搭載。トランスミッションは5速MTです。

 最高出力は225ps、最大8500rpmまで回転し、0-100 km/h加速は4.1秒、最高速は224km/hを実現します。

 これは自動車の大気汚染物質の排出規制値を定めた「EU-6」に準拠したセブンシリーズで、最も強力なモデルとなります。

 さらに内外装には独自のファイナルエディション仕様が施されます。

 内訳として、ボディカラーはサテンブラックのストライプとブラックバッジを備えた5種類のプレミアムカラーから選択でき、フルカーペット張りの内装、カーボンファイバー製のダッシュボード、シリアルナンバープレートが備わるうえ、シートはブラックレザーとアルカンターラのコンビに「Final Edition」文字とチェッカーパターンの刺繍などがコーディネートされます。

 両モデルの違いとして、セブン485は標準シャーシと大型シャーシが選択することができ、セブン485CSRではインボード式フロントサスペンションを備える大型シャーシのみの設定となります。

 この大型シャーシは標準シャーシと比較して18センチ長く、幅が23センチ広く、2.5センチ高くなりますが、セブン485ではいずれのシャーシであってもホイールは13インチ、セブン485CSRだと15インチとなり、ともにトーヨータイヤ「プロクセス R888R」が組み合わされます。

 価格については67495ユーロ(現在の為替レートで約1139万円)からの設定となり、欧州のみの発売となります。

 また日本市場に導入されるセブン480の価格や詳細などについては、今のところ未発表です。