2024年4月29日、トヨタのインド法人は3列シートミニバン「ルミオン」の新グレードを発表しました。日本にはない小型モデルに対し、SNSなどでは多くの声が寄せられています。

ガツンとカッコイイ! インドの「ルミオン」に反響集まる!

 トヨタのインド法人は2024年4月29日、「ルミオン」に新グレードを追加したと発表しました。
 
 日本では見られない3列シートの小型ミニバンに対し、SNSなどで多くの反響が集まっています。

 ルミオンは日本でも、2007年から2015年に販売されていた「カローラ ルミオン」に使用されていた馴染みのある車名です。

 ただインドのルミオンは別物で、スズキが海外で展開する「エルティガ」をベースとしたOEM(相手先ブランド生産)モデルです。

 スズキのエルティガは2012年からインドで生産、販売されており、2018年にフルモデルチェンジ。そのバッジやグリル、バンパーなどを変更したものがルミオンとなっているのです。

 ルミオンは、2023年からインドで「トヨタの最もコンパクトなMPV(マルチパーパスビークル)」として販売が始まりました。

 インドでダントツのトップシェアを誇るスズキに対し、トヨタのシェアは5%程度に留まりますが、そんなスズキとの協業により、2023年のトヨタの販売は約23万台と過去最高を記録しました。

 トヨタのインド法人は「ルミオンが販売台数を押し上げた」と説明しています。

 ルミオンのボディサイズは、全長4420mm×全幅1735mm×全高1690mm、ホイールベース2740mm。パワートレインは1.5リッターエンジンのマイルドハイブリッドで、トランスミッションは5速MTまたは6速ATが設定されます。

 最高出力/最大トルクはガソリン仕様が103PS/136.8Nm、圧縮天然ガス(CNG)仕様が88PS/121Nmです。

 グレードは、装備の違いによって廉価順に「S」「G」「V」の3種類が設定されますが、Sでも装備内容は十分。

 エアコンの吹き出し口が前席用カップホルダーに設けられているのがユニークなところで、AT車はパドルシフトもついています。

 これまでAT車の設定はSとVだけでしたが、今回発表された新グレードはGのAT車にあたり、価格はMT車より14万ルピー(約25万円)高い130万ルピー(約245万円)です。

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 そんなインドのルミオンに対し、SNSなどではさまざまな声が寄せられています。

 多かったのは「ルミオン懐かしい」「あったなあルミオン」など、日本の“カローラ”ルミオンを思い出す声でした。

 なかには「カローラに3列シート車あったら売れそうだなあ」と想像を膨らませる人も。

 また、インド版ルミオンに対しては「なかなかカッコイイ」「ミニバンはこのくらいのサイズ感で十分だと思う」と好評なようです。

 ただし「日本だとスライドドアが欲しくなる」「車幅1700mm越えは(日本のトヨタ コンパクトミニバン)シエンタより大きい」など、実際に売るとなると厳しいのではとの指摘もあります。

 インドでの販売シェアをけん引するルミオンの今後の展開も注目されます。