四万十川の初夏にかけての風物詩、『こいのぼりの川渡し』が高知県四万十町で始まりました。50回目を迎えた今年は、ナイアガラの滝の上空を泳いだこいのぼりも里帰りしています。

四万十町小野の山頂で14日に行われた、こいのぼりを四万十川に渡す作業。男の子の節句を祝い、1歳になった息子とその母親が1匹目のコイのぼりを取り付けました。

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十和地域恒例の『こいのぼりの川渡し』は、「十川体育会」が全国各地の“川渡し”に先駆けて1974年から行っています。

14日は地元のソフトボールチーム「十川スポーツ少年団」の子どもたち14人がこいのぼりを色で仕分けたり、運んだりして手伝いました。

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今年で50回目を迎えることから、町の補助を受け、ワイヤーを巻く機械のエンジンと、ワイヤーを中継する支柱を新しくしたほか、500匹のこいのぼりの半分ほどを新たな寄付や購入で交換しました。

(十川体育会 宮田光 会長)
「スケール的にはすごいと思うので、このコイのぼりは。通りがかりでも立ち寄ってもらったらぜひ見てもらいたいですね」

今年は海を渡ったこいのぼりも里帰りしています。27年前、地域の中学校に勤めていた外国語指導助手の橋渡しでナイアガラの滝に掲げられたこいのぼりも空を泳いでいます。

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「楽しい!」
「みんなで一生懸命にやった後に見るこいのぼりはきれいやなと思います」「これを毎年、見に来るのが楽しみで…。(カメラで狙うのは?)風になびくところですよね。ちょうどいいですね、きょうは…」

四万十川の『こいのぼりの川渡し』は5月11日まで行われます。