25日の東京株式市場で、小林製薬の株に売り注文が殺到し、値幅制限いっぱいのストップ安をつけ、昨年来安値を更新した。米こうじの一種「紅こうじ」成分を含む機能性表示食品のサプリメントが、健康被害の恐れがあるとして自主回収を発表しており、先行き不安が市場に広がった。

 小林製薬株の終値は前週末終値比千円安の5056円だった。午前は売り注文が膨らんで取引が成立しなかった。

 小林製薬は前週末22日に、サプリメントを摂取した人で腎疾患などの報告が出ていると公表。「紅こうじ」を食品メーカーなど52社に供給していたことも明らかにし、業績への懸念材料となった。