連合傘下で、自動車や電機などの産業別労働組合(産別)でつくる金属労協は2日、今春闘の交渉状況を発表した。ベースアップに相当する賃金改善の平均額は、組合員数が千人以上の企業に比べ、299人以下では月額4千円超下回った。前年同時期の差は約1800円だった。大手の賃上げ水準に、規模が小さい企業は追い付いていない実態が鮮明になった。

 金属労協によると、組合員数が千人以上の企業の賃上げ額は1万2389円だったが、299人以下では8019円にとどまった。

 一方、全体の平均額は9593円で、現在の集計方法になった2014年以降で最高の水準だった。