テレビドラマや映画で半世紀以上にわたって活躍した俳優の山本陽子(やまもと・ようこ)さんが静岡県熱海市で死去したことが22日、関係者への取材で分かった。81歳。東京都出身。

 高校卒業後、証券会社に勤務。1963年に日活ニューフェイスに合格し、芸能界入りした。渡哲也さん主演の映画「青春の裁き」や浜田光夫さん主演の「愛して愛して愛しちゃったのよ」でヒロインを務めた。

 70年代にはNHK大河ドラマ「国盗り物語」、TBS「白い滑走路」などヒット作に出演。NHK銀河テレビ小説「となりの芝生」で主演し、確固たる人気を築いた。

 80年代以降もテレビ朝日「黒革の手帖」やNHK「カイワレ族の戦い」など、多数のドラマで主演した。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」(90年度)では畠田理恵さんとのダブルヒロインで話題になった。舞台にも力を入れ、「おはん」の演技で94年に菊田一夫演劇賞を受賞した。

 「山本海苔店」と専属モデル契約を結び、長く同社のテレビCMなどに出演した。