大阪市港区の水族館「海遊館」は17日、飼育するイトマキエイが16日に出産した赤ちゃんが、その日のうちに死んだと発表した。遊泳がうまくできずに体力を消耗し、血液のバランスが崩れたことが原因という。

 同館は、飼育下でのイトマキエイの出産は世界初としている。

 海遊館によると16日午前8時半ごろ、飼育員が赤ちゃんが生まれていることを確認。赤ちゃんは正午ごろから遊泳が弱くなり、午後4時20分ごろに死んだ。雄で幅約1mの大きさだった。

 イトマキエイは熱帯や亜熱帯などの海に生息し、翼のようなひれと頭部に二つの棒状のひれがあるのが特徴。絶滅危惧種に指定され、世界的にも飼育例は少ない。