1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件など重大少年事件の記録が永久保存とされず廃棄されていた問題で、最高裁は23日、廃棄の経緯などに関する調査結果の報告書案が有識者委員会(座長・梶木寿元広島高検検事長)に了承されたと明らかにした。最高裁は近く報告書を公表する。

 昨年10月に廃棄が判明し、記録保存の在り方などについて有識者委が検証を進め、神戸連続児童殺傷事件などの遺族が意見陳述した。

 最高裁は各地の家裁・支部で廃棄を担当する部門の職員への聞き取りなどを実施してきた。