北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」が27日、東京都千代田区で開かれた。横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、拉致被害者家族会代表の拓也さん(54)は「親世代の高齢化は厳しい現実で、他界されるケースが相次いでいる。残されている時間はない。どうしても日本の地で再会したい」と早期解決を訴えた。

 岸田文雄首相も出席。2002年以降、拉致被害者の帰国が実現せず未解決となっている現状について「痛恨の極みだ。政府として重く受け止めている」と述べた。

 集会は家族会と支援団体「救う会」などが主催し、与野党の国会議員ら計約800人が参加した。