陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが19日、熊本県の熊本空港から沖縄県・石垣島の新石垣空港に飛来した。離島防衛を想定した陸自と米海兵隊の大規模実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環で、沖縄への陸自オスプレイ飛来は初めて。24日に再び飛来し、負傷者の搬送訓練を行う計画。陸自は今後、沖縄でのオスプレイの運用を拡大していくとみられる。

 沖縄県の玉城デニー知事は「県の自粛要請を顧みることなく、着陸したことは誠に残念だ」とのコメントを出した。

 19日午前8時ごろ、熊本空港から陸自オスプレイ1機が離陸した。同10時50分ごろ新石垣空港に着陸し、午後1時10分ごろ離陸した。

 石垣島では強い日差しの中、オスプレイが風切り音をたてながら飛来。空港西側のフェンス沿いでは「オスプレイ来るな」などと書かれたプラカードを持った市民ら十数人が「石垣の空を飛ぶな」とシュプレヒコールした。

 オスプレイは事故や不具合が相次ぎ、安全性に懸念があるとして、沖縄県は防衛省に新石垣空港の使用自粛を要請していた。