東京都立墨田工業高で2016年、水泳の授業で危険な飛び込みをさせられて頭部を打ち、重度まひの後遺症を負ったとして、当時3年生だった内川起龍さんと家族が都に計約4億2千万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、計約3億8千万円の賠償を命じた。片野正樹裁判長は「前途有望な高校生だったが後遺障害を負い、将来にわたり全介助を要する状態になった」と認定した。

 判決によると、内川さんは教諭の指示に従って飛び込みの練習をした際、プールの底で頭部を打って頸髄損傷などの重傷を負った。

 訴訟で都側は責任を認め、金額算定について争っていた。判決は計約3億8千万円が相当と判断した。