北九州市から大分、宮崎両県を経て鹿児島市を結ぶ東九州自動車道のうち、唯一の未事業化区間だった宮崎県南部の南郷(日南市)―奈留(串間市)間の13.3キロに関して、国土交通省が2024年度中に整備に着手する方針を決めたことが1日、分かった。高速道路整備が遅れ、「陸の孤島」と言われた地域もある東九州が1本の高速で結ばれるめどが立った。

 九州地方整備局によると、政府の24年度予算にルート選定に向けた地質調査や測量のため1億円が盛り込まれた。同区間の事業費は650億円を見込む。

 東九州道は2016年に椎田南―豊前が開通し、北九州から大分を経て宮崎までは高速でつながっていた。