法務省は4日、非行に及んだ少年の立ち直りを支える全国の少年院で、高校中退者らが通信制高校に入学できるよう支援する取り組みを今月から始めたと発表した。これまで一部施設で実施していたモデル事業を全施設に拡大。大学進学などにつなげ、円滑な社会復帰を促すことを目指す。

 対象者は高卒資格を持たない少年で、少年院にいる約1600人のうち6割の千人程度が該当するとみられる。協力関係にある私立の通信制高校へ在院中に入れるよう調整し、入学後はオンライン学習で分からなかった内容を施設職員が補うといったサポートをする。