富山県警はこのほど、パトカーにドローンを搭載して警戒する「ドローンパトロール隊」を機動警ら隊内に新設した。事件や災害時に上空から現場の様子を把握することで危険を回避し、初動対処能力を上げるのが狙いだ。県警によると、全国初の取り組み。1日付。

 富山市で2018年、警察官ら2人が殺害された交番襲撃事件や長野県中野市で昨年5月、警察官2人を含む4人が殺害された事件など、現場展開に危険が伴う事件が相次いだことを受け設置。操縦士の国家資格を持つ隊員9人が3機を運用する。

 事件現場での容疑者追跡のほか、災害時の行方不明者捜索、近年市街地への出没が相次ぐクマの追尾などにも活用する。