名古屋市は30日、今年3月にマンション7階から2歳の双子男児が転落死した事故を受け、再発防止を検討する有識者会議の初会合を開いた。過去の子どもの転落事故を分析するなど論点を整理し、防止策の年内の取りまとめを目指す。子どもの転落防止に関する条例制定も検討する。

 市は防止策として、子育て世帯への補助錠の無償配布や転落を防ぐ住宅改修の補助制度の創設を想定。不特定多数の人が利用する建物の設計者らにも対策を呼びかけ、子どもが利用する施設では転落防止の対応状況の報告を求める考えだ。

 会議は建築や保育などの専門家4人と担当の市幹部らで構成されている。