【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのシルスキー軍総司令官は、米国からの軍事支援が停滞する中、ウクライナの弾薬数はロシアの約6分の1に過ぎないとし、前線の状況は「本当に厳しい」と述べた。国営通信社ウクルインフォルムが29日報じた。

 2月に前任のザルジニー氏の解任に伴って総司令官に就任したシルスキー氏は、ロシアは人的優位を生かして大規模攻勢を続け、航空戦力の活動を活発化させていると指摘。「目標は領土喪失を防いで敵にできるだけ損失を与えることだ」とし、当面は防衛強化に注力するとした。

 欧米の軍事支援の遅れで、ウクライナが苦戦を強いられているとの認識。