【エルサレム、ワシントン共同】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師は5日のテレビ演説で、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館への空爆に関し「イランの報復が近づいている」とイスラエルに警告した。イランの支援を受けるヒズボラは国境地帯でイスラエル軍と交戦を続けており、攻撃を強化する恐れがある。

 米CNNテレビによると、バイデン政権はイランが1週間以内にも「重大な」報復攻撃を実施する可能性があるとみて警戒を強めている。米政府高官は報復攻撃が不可避だとの認識を示し、米イスラエル両政府の施設や人員が標的となる事態も想定していると述べた。