日本原子力研究開発機構は17日、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、機器の不具合により中断していた原子炉内の中性子遮蔽体などを取り出す作業を、10月ごろに再開すると明らかにした。同日県に報告した。

 約1年間の中断となるものの、工程の見直しなどにより、当初の計画通り2026年度に遮蔽体などの取り出し作業を完了できる見込みとした。

 不具合は23年10月25日に発生。遮蔽体などを炉外燃料貯蔵槽から取り出し洗浄する工程中、機器が異常を検知し作業を中断した。燃料移送用のポットが一緒に運ばれていたことが原因だった。