滋賀県東近江市の「薬師堂裸まつり」を担う若者組織が、地域から寄せられた踊り料(祈禱(きとう)料)の一部10万円を能登半島地震の義援金として寄付した。市社会福祉協議会を通じて支援に役立てられる。

 県選択無形民俗文化財の裸まつりは、ふんどし姿の若者が餅を付けた木の枝「まゆ玉」を争奪する奇祭で知られる。新型コロナ禍を経て今年1月上旬、祈禱の踊りなど全儀式が4年ぶりに復活して実施された。

 市福祉センターで義援金の受け渡し式が行われ、祭りの担い手で地元の独身男性でつくる「若連中」幹部の中村勇斗さん(32)と高木雅仁さん(30)は「裸まつりの直近に大きな災害が起きた。被災地の復旧復興に使ってもらえれば」と話した。