進学、就職、転勤、転職など、新生活を控える3月は引っ越しをする人が増える季節。ピカピカの新居に入居したら、直後に行うことで後々絶対に助かる「防汚対策」を紹介します。
始めが肝心。絶対やるべき理由とは
入居直後、ほんの少しの手間を掛けるだけで、普段の掃除がラクになる、手間が減るものばかりピックアップしました。 引っ越しの予定がなくても、大掃除をして家を“リセット”した後などにも活用できるので参考にしてください。
・汚れ&ホコリ取りフィルターを取り付ける
エアコン、浴室乾燥機、部屋の通気口、レンジフード、IH換気口などなど、ホコリや汚れが蓄積していくところには、あらかじめ専用のフィルターを取り付けておくと◎。汚れてきたらフィルターを取り替えて、気になる汚れがあればサッと掃除するだけで完了です。掃除をするには気力も体力も時間も必要になる場所なので、この一手間が後々利いてきます。
・カップボード&シンク下にシートを敷く
カップボードやシンク下に食器や調味料などを収納する前に、汚れ防止のシートを敷きましょう。「知らない間に醤油や油のシミができていた」といった失敗を防げ、汚れも簡単に拭き取れます。
防臭、防虫、防湿、防カビといった多機能タイプも販売されています。冷蔵庫内で使えば、掃除のしにくい冷蔵庫の奥も気になったときにサッと交換できて便利です。
・靴箱に汚れ防止シートを敷く
キッチン回り同様、いつの間にかホコリや土汚れがたまっていく靴箱にも、靴を並べる前に汚れ防止用のシートを敷きましょう。特におすすめなのは、靴箱特有の嫌なニオイやカビを防いでくれる消臭除湿シートです。
梅雨の時期は湿気がこもりがち。室内の換気状況によっては靴にカビが生えることもあります。事前の対策が大切です。
カンタン、ほんの一手間で後がラク
・コンロの回りにフレームカバーをする
コンロと調理台の間の隙間に入ってしまったゴミはなかなか取れません。そんな手間を未然防止するには、コンロ回りにぐるりと取り付けるだけで細かなカスが入り込むのを防げるフレームカバーがおすすめ。「ダイソー」や「セリア」といった100円ショップでも手に入ります。
またSNSを検索すると、裏ワザとして便器と床の間の隙間に使っている人もいるようです。
・ホコリがたまる場所にラップで対策
冷蔵庫の上、レンジフードの上にラップを敷き、洗濯機のホースには同じくラップを巻きます。レンジフードの上にたまったホコリは簡単には取れません。油を含んだ蒸気はレンジフード上にまで到達します。そこへホコリがくっつきベタベタになってしまうのです。
高い場所なので掃除も大変。ラップを巻いておけば交換するだけで掃除完了です。
・幅木やコーキングにマスキングテープを貼る
気が付くとホコリが溜まってしまう幅木(はばき)の上部5〜6mmほどの部分。掃除機では取り除きにくく、ティッシュやハケなどを使って地道にホコリを落としていくのは意外と面倒です。また、キッチンや洗面台、お風呂のドア下などのコーキング部分なども、素材によってはホコリが付きやすい場所です。
こうした箇所にマスキングテープを貼っておけば、貼り替えるだけでキレイな状態を保てます。
ただし、物によっては剥がしたときにベタベタとした粘着感が残る場合もあるので、初めは長く放置せずに短期間で剥がすのがおすすめ。ダイソーにはカビ汚れ防止用のマスキングテープもあります。
【番外編】防虫対策もお忘れなく
防汚対策と併せて済ませておきたい「防虫対策」も紹介します。
・煙タイプの害虫駆除剤をたく
「バルサン」など煙タイプの害虫駆除剤は、家電や精密機器に支障をきたす恐れもあるため、荷物の搬入・荷ほどき前に行うのがおすすめです。その際は、火災報知器が反応しないようにカバーを付けましょう。
マンションなどは使用を禁止している所もあるので、事前に確認を。
・エアコン室外機のドレンホースに防虫キャップを付ける
ドレンホースから害虫が侵入するのを防ぐため、専用の防虫キャップを取り付けます。市販されているものを入手するか、ネット状のものなどでの代用も可です。
・エアコンの配管穴をパテで埋める
ゴキブリは、1mm以上の隙間があればどこへでも侵入できると言われています。エアコンの配管穴など。とにかく余計な隙間はパテで埋めておきましょう。
・換気口にフィルターやネットを付ける
換気口にフィルターやネットを取り付けることで、害虫の侵入を防げるだけでなく目の細かなフィルターなら花粉やホコリの対策にもなります。
できるだけラクしてきれいな状態を保とう
キッチンのシンク下や洗濯機のホースなど、普段からこまめに掃除をするわけではない箇所は、気付いたときにはけっこうな汚れになっていることも間々あります。
「次の休みに掃除しよう」「見なかったことにしよう」とついつい目を背けてしまいたくなる前に、最初のひと手間でラクしてきれいな状態を保つのがオススメです。
(渡邊倫子)