職場の飲み会が「お座敷席」でヒエッ

 新しくできた友人のお宅訪問や、職場の歓迎会で会場となった飲食店のお座敷……。思いがけず人前で靴を脱ぐシチュエーションは、これからの季節に数多くあります。そんなとき、自信を持って裸足(はだし)や靴下になれますか? 汗をかきやすいシーズンがやってきて、ますます気になる足の臭い。どのような対処法があるのでしょうか。

9割以上が夏の足の状態に満足していない

 コスメブランド「LUSH(ラッシュ)」が2109人を対象に行った「夏のフットケアに関する調査」によると、「夏の季節、自分の足の状態に満足していますか?」という質問に対して、90.9%が「いいえ」と回答。また「夏の季節に気になる悩みは?」に対しては「蒸れ(74.4%)」と「臭い(66.3%)」と回答した人がそれぞれ過半数に上りました。

 夏は紫外線や汗などケアしなければならないポイントがたくさんあり、足の臭いにまで気を回すのは誰にもできることではありません。気になってはいるもののセルフケアの方法が分からなかったり、周囲に悩みを相談できなかったりして、そのままにしてしまうこともあるでしょう

 とはいえ気付きにくいところまでケアできると、周囲からの印象も、何より自分自身の満足度も向上します。急に靴を脱ぐシーンに出くわしても自信を持って振る舞うことができます。

 それでは、どんなシチュエーションで足の臭いや汗の匂いが強くなるのでしょうか。本格的な暑さが訪れる前に、具体的なフットケア方法も併せて確認しておきましょう。

足の臭いの原因は?

どんなときに足の臭いや汗の臭いが強くなるか

 そもそも汗はどんなときにかきやすいのかというと、緊張やストレスを抱える状況になったときです。

 制汗剤などのブランド「デオナチュレ」を発売しているシービックは、25〜39歳の働く女性572人を対象に「女性の年齢による汗とニオイの変化」についてのアンケートを実施しました。

 その結果から、約6割の女性が「20代前半の頃と比べると自身の汗や体臭が気になるようになった」と回答。また7割以上が「ワキ・足・手なと局所的に汗をかきやすいと感じるか?」という質問に対して「とても当てはまる」もしくは「当てはまる」と回答しています。

 足には汗腺が集中し、1日でコップ1杯分の汗をかくこともあるのだとか。実際に、更年期にはまだ突入していない20〜30代女性もホルモンの乱れで汗に悩むケースが多く報告されてるといいます。

 ストレスや緊張状態にさらされることでホルモンバランスが崩れ、急な発汗や大量の汗に悩んだ経験がある人も少なくありません。

 また、足の臭いは足そのものではなく、履き物から臭うことも。密閉性の高いブーツやしっかりとした素材の靴を履くことで、雑菌が増殖しニオイが濃くなるケースがあります。

 原因は足だけではないと分かると、対策の方法が見えてきます。

ニオイのない清潔な足を目指して

こまめに丁寧に洗うなど清潔を保つ

 お風呂で汗をしっかり洗い落とすことも足の臭い対策につながります。外出先で靴を脱ぐタイミングがありそうな日には、外出前にお風呂で丁寧に足を洗ってから出掛けるなどこまめなフットケアが大切です。

 夜はしっかりと湯船につかる時間とし、朝は匂いの原因となる汗が出やすいワキや首回りを重点的に、綿などの柔らかいタオルとせっけんで洗うことも有効です。このように部分的に汗対策をする際は、石けんタイプのデオドラントを使うといいでしょう。

 ミョウバンなど収れん作用のある成分を含んだボディーソープやせっけんを使うのもおすすめ。汗が吹き出すのを防いでくれます。

 臭い対策として清潔に保たなければいけないのは足だけではありません。普段から靴を 使ったらすぐにしまうしまうのではなく、ベランダや窓際など風通しのよい場所で干すようにしてください。ドライヤーで乾かすなど湿気を飛ばすことでも、汗の嫌な臭いを防ぐことができます。

足の汗を出にくくする専用ケアアイテムも

 気になる汗の臭いを防ぐ足専用ケアアイテムとして、ミョウバン入り制汗クリームなどがあります。外出前に塗っておくと、蒸れやすい靴の中でも汗をかきにくくなり、足の臭いを防いでくれます。

 外出前ではなくても、旅行先で夜に清潔な足に塗れば、安心してベッドでくつろぐことができます。

※ ※ ※

 汗をかきやすいシーズンもアクティブに過ごしたいなら、フットケアは必須です。ちょっとした一手間でできる足の臭い対策、ぜひ実践してみてください。

(岩井なな)