女性が「年収」公開するメリットは?

 結婚相談所を中心に婚活事業を複合展開する「IBJ」が、2023年に同社の結婚相談所ネットワーク内で成婚した1万3516人の成婚者データを分析した「成婚白書」を公開しました。

 女性の年収公開率と成婚率の関係性をみると、年収を公開している人は、年収を公開していない人よりも成婚率が14ポイント高いという結果でした。成婚者のうちプロフィール上で年収を「公開」している割合は2割程度に留まるため、年収額の大きさよりも年収を公開していることで好感を持たれている可能性もあるでしょう。

 年収を公開していた成婚女性は、非公開の女性に比べて、お見合い数は3.2回、申受数は30.5件多いデータでした。退会者においても、年収を公開していた人のお見合い数は5.2回、申受数は42.4件多く、女性の年収公開状況が、お見合いの組みやすさに影響していると言えます。

 昨今、結婚相談所においても“共働き”を希望する男性が増えていることから、女性も年収を公開することで、お見合いや成婚への可能性が高まるかもしれません。

男性の年収は成婚相手との年齢差に関係

男性の年収は成婚相手との年齢差に関係

 男性の年収別に成婚相手との年齢差を比較すると、年収が上がるに連れて、相手との年齢差が大きくなる傾向があります。年収1000万円未満の場合は5歳差以内に留まり、年収2000万円を超えると8歳差程になります。

 結婚相手に求める年齢がある場合は、男女ともに、自身の年齢や年収を把握したうえで活動をすると、結婚につながる可能性が高くなるかもしれません。

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 IBJグループは、全国の結婚相談所へ向けて成婚者の特徴を分析した「成婚白書」を2018年より公開しています。2023年の成婚白書では、年齢や年収による地域格差にも触れながら、成婚を増やすために重要なポイントを検証。有識者の見解や、統計データを交えながら、実態に基づく考察を行っています。

(LASISA編集部)