Android 15については、Google I/Oが5月に開催される際についにその詳細が聞けるだろうと期待されています。
ただし、GoogleのAndroid Developer Programのおかげで、この新しいOSに何が含まれることになるかは、かなりの部分がすでにわかっています。
Android 15に搭載される変更のうち、もっとも大きなものはUIとUXの改善が複数含まれる点です。
以下に説明する各オプションは、Google自身が特に強調しているか、Android 15向けにリリースされたビルドで披露されたものです。
Android 15に搭載される新機能まとめ
1. 通知のクールダウン
アプリが送信できる通知の量がコントロールできるようになります。
これにより、ゲームやSNSからのスパムのような通知は減ることが期待される一方、重要な通知はしっかり受け取ることができるようになります。
スクリーンショット内の設定に基づき、クールダウンを会話だけに適用するのかすべての通知に適用するのかなど、使用できるオプションがいくつかあります。
2. 部分的な画面共有
Android 15では、録画したい特定のウィンドウを選択することもできるようになり、誰かに何かを見せるために録画する場合のプライバシーが向上します。
この機能は、まずAndroid 14 QPR 2が搭載されたPixelデバイスで初めて有効になりましたが、Android 15の導入でAndroidの機能として普及します。
3. 衛星接続
Googleは衛星接続を改善する基盤を構築し続けており、Android 15では使えるオプションが増えます。
アプリは、デバイスが衛星に接続されているときに検出可能なAPIを使用できるようになり、どのネットワークに接続されているのかがもっと簡単にわかるようになります。
4. キーボードの振動に使えるユニバーサルトグル
また、設定のユニバーサルオプションで、キーボードの振動すべてをトグルボタンでオフに切り替えられるようになります。
5. 新しいカメラコントロール
Googleは、Android 15 でカメラコントロールの外観を変更。
カメラアプリの見た目が若干変更され、新しい拡張機能により低照度補正の制御がしやすくなるとともに、フラッシュの強さをもっと正確にコントロールできるようになります。
6. 高画質ウェブカメラモード
Android 15では、スマホをウェブカメラとして使用するための高画質モードが使えるように。
この機能はAndroid 14で初めて利用可能になりましたが、映像は低画質でした。新しい設定により、画質に関する懸念が軽減されることが期待されます。
7. 機密性の高い通知のセキュリティが向上
多くのアプリでは、認証コードの送信手段としていまだにテキストメッセージに頼っています。
これは一番安全な選択肢ではないのですが、Googleは少なくとももう少し安全性を高めようとしており、ワンタイムパスワード(OTP)のような機密情報が含まれている可能性がある場合、受信したテキスト通知をサードパーティ製のアプリでは読み取れないようになります。
8. 折りたたみスマホでの操作の継続性が改善
Android 15では、折りたたみスマホの操作の継続性に関連する機能も増え、デバイスを閉じてもアプリを再開することが容易になります。
9. 複数の関連機器にアクセス可能な「クイック設定」のBluetoothタイル
Androidデバイスでは、Bluetooth接続の関連機器を複数使うと各機器で動作するように設定を開く必要があることが多いため、イライラすることもしばしば。
しかし、Android 15では「クイック設定」タイルからすべてのBluetooth機器にアクセスできるようになり、複数の関連機器を使うのがもっと簡単になります。
10. Auracastでオーディオ共有がさらに簡単に
AuracastもAndroid 15でアップデート。ペアリングする必要なく、近くのAuracast対応機器と共有・接続が可能になります。
11. 大画面Androidデバイス向け、トグルで切り替え可能なタスクバー
Googleは、一部の大画面デバイスで常に表示されるタスクバーをアップデートします。
このタスクバーはAndroid 12Lで初めて導入されたものの、Android 13では縮小されました。Android 15では、タスクバーを常に表示させたい場合は常時表示を選択できるようになります。
12. カバー画面への対応をアップデート
Android 15で動作するスマホではカバー画面への対応も改善され、アプリがZ Flipなどのフリップ型スマホのカバー画面にデータを転送する際の安定性が高まります。
13. 仮想MIDI 2.0に対応
Android 15では仮想MIDI 2.0デバイスのサポートも追加されます。
GoogleはAndroid 13でMIDI 2.0デバイスのUSB経由の接続を初めてサポートしましたが、この機能が大きく改善されることに。このサポートにより、標準的なUSB MIDI 2.0デバイスと同じように、シンセサイザーアプリを仮想MIDI 2.0デバイスとしてコントロールできるようになります。
14. 「ヘルスコネクト」のアップデート
Android 15では、「ヘルスコネクト」でも新しいアップデートがいくつか導入されます。
ただし、変更点や改善点についてGoogleはまだ具体的に発表していません。栄養やフィットネスなど、さらに様々なデータタイプが新しくサポートされるということはわかっています。
15. ラウドネスコントロールが改善
GoogleはAndroid 15で音量のラウドネス標準CTA-2075のサポートを正式に導入し、開発者がラウドネスの不一致を避けられるようにします。
これにより、スピーカーでもヘッドフォンでも、使用時に異なる種類のコンテンツ間を移動する際に音量が絶えず切り替わってしまうのを減らすことが可能。
16. 新しいパフォーマンス機能
Googleは、AndroidシステムがAndroid Dynamic Performance Framework(ADPF)にアクセスする方法を刷新します。
ADPFは、開発者がゲームなど負荷のかかるアプリで頼っている機能です。この変更で、こうしたアプリがデバイス上の熱や電力に関するシステムに直接アクセスしやすくなります。
ADPF機能がアップデートされることで、Android 15では新しい電力効率モードやGPUとCPUの稼働時間レポートが使えるようになり、さらには新しい作業負荷の需要に対応するGPUとCPUの周波数調整オプションも搭載されます。
また、サーマルスロットリングが起きた場合に使えるようAndroid 15では新しいサーマルヘッドルームのしきい値が導入されます。
17. 設定でアプリをアーカイブする機能
Android 15では新しいアーカイブのオプションが利用可能になり、異なるアプリのアーカイブの扱い方についてユーザーがコントロールしやすくなります。
Googleは現在、Google Playストアを通じてしかアーカイブの実行を許可していません。しかし、この新しい設定では、スマホの設定内で直接アプリをアーカイブしたりアーカイブを解除したりできるようになります。
18. プライバシーの変更
GoogleはAndroid 15でプライバシー機能もアップデートし、OSが「プライバシーサンドボックス」の最新版に更新されるとともに、各ファイルがスムーズに動作し続けられるよう新しいファイル統合機能を追加。
また、Android 15では画面が記録されていると検出されるようになり、悪意のあるアプリが許可なく画面をキャプチャしようとする行為を減らすのに役立ちます。
さらに、スマホでUSBモードを変更する際には生体認証かパスコードによる本人認証が必要になります。これにより、コンピュータによる悪意のあるコマンドから保護しやすくなります。
もちろん、今年のGoogle I/OとAndroid 15の最終的なリリースの時が近づくにつれて、ユーザーがAndroid 15でまだ発見できていない機能がさらに明らかになる可能性もあります。
まだ見ぬ新たな機能に期待しましょう。
Androidスマホにマルを書くだけ。「かこって検索」でさらにスムーズに検索できる! | ライフハッカー・ジャパン https://www.lifehacker.jp/article/2404-how-to-use-google-circle-to-search/
AndroidスマホにChatGPTウィジェットを追加するだけで、すぐに文字入力できる! | ライフハッカー・ジャパン https://www.lifehacker.jp/article/2404-how-to-use-chatgpt-widget-android/