1000枚の服を捨て、現在は21着の服を素敵に着回す、ファッションエディター昼田祥子さん。「服捨て」のあとに辿り着いたワードローブを大公開! 心地よく着まわすルールを教えてもらいました。

教えてくれた
昼田祥子さん profile

ファッションエディター昼田祥子さん
ファッションエディター歴21年。2016年に大規模な服捨てに着手し、1000枚近くあった服を21枚まで減らす。その体験をWEBマガジン「mi-mollet(ミモレ)」の連載で綴ったところ大反響を呼ぶ。

少ない服で着回す
ワードローブ5つのルール

ルール1:
コーディネートのセットを作っておく

昼田さんが、毎日のコーディネートで選ぶアイテムはひとつ。

春夏のコーディネート

ファッションエディター昼田祥子さん流! 少ない服で着回す、ワードローブのルール
ボトムス+シューズのセットにトップスで変化をつける。

春夏はトップスだけを選んで、合わせるボトムスと靴はセットを作っておきます。
まずは靴1足に対して一番合わせたいパンツを1本決め、同様にして3セット作ります。朝はトップスを選ぶだけでコーディネートが終了。
最近は手持ちのシャツ、パンツ、靴をどう組み合わせてもOKなバランスにしているので、さらに迷うことがなくなりました。

秋冬のコーディネート

ファッションエディター昼田祥子さん流! 少ない服で着回す、ワードローブのルール
アウターは5種類!冬のおしゃれを楽しみます。

秋冬は「トップスとボトムスと靴のベストセット」を3パターン組んでおき、朝はアウターだけを選んでいます。
中に着るものが地味なので、アウターは色のバリエーションを持たせ、楽しむようにしています。

ルール2:
靴はシーズン3足で十分

ファッションエディター昼田祥子さん流! 少ない服で着回す、ワードローブのルール

靴は消耗品。高い靴を買っても子どもが小さい今のライフスタイルではストレスになるので、プチプラで十分。
シーズンごとに3足と決め、冬はスニーカー、ブーツ、ストラップシューズの3種類を使いまわしています。
コーディネートを迷わないように、同色でそろえるのがコツ。この「リーボック」のインスタポンプフューリーはひもを結ぶ手間がかからないラクさが気に入って3代目。ブーツは数年前のGUです。

ルール3:
アイテムは偏ってOK!バリエーションは不要

ファッションエディター昼田祥子さんのクローゼット整理術で服捨てやってみた

なぜか同じものを買ってしまう、お店で同じものばかり目に留まる、ということはありませんか?
それこそが自分の好きなものであり、得意なものなのです。
心地いいワードローブとは、“好き”に特化したワードローブ。“好き”を深めることでシルエットや素材、デザインの個体差などに気づき、自分のこだわりや譲れないポイントがわかるようになります。結果、上手く着こなせるようになるのです。

ルール4:
服の値段に振り回されない。ユニクロも愛用

ファッションエディター昼田祥子さん流! 少ない服で着回す、ワードローブのルール

値段によって扱い方を変えていては、ずっと服に振り回されてしまいます。高くても安くても態度が変わることなくフラットにつき合うと決めたら、意識が大きく変わりました。
たとえば「ユニクロ」。豊富なサイズ展開があるぶん選択肢に迷ってしまいますが、安くても失敗しないためには何度も試着し、「どう着たいか」という視点で選ぶようになります。
そうしていくうちに選ぶ意識が鍛えられ、値段に関係なく服選びに失敗しないようになります。

ルール5:
クローゼットに“なりたい自分”を叶えてくれる服を入れる

ファッションエディター昼田祥子さん流! 少ない服で着回す、ワードローブのルール
理想とリンクした「ロエフ」のシャツとパンツ

映画や雑誌などいろいろなものからインスピレーションを得て、「なりたい自分」の理想像をイメージします。
コーディネートだけでなく、自分はどうありたいか、どんな人生を送りたいかなど未来のなりたい自分を想像してみるのです。
そして未来の自分が着るはずの「願いを叶えてくれる服」をクローゼットに忍ばせておくことで、洋服の持つ力に引っ張られて必ず自分がついていくようになります。

ファッションエディター昼田祥子さん流! 少ない服で着回す、ワードローブのルール

photograph:Ai Tomatsu styling:Kyoko Toyoshima [prop] text:Naomi Morimoto cooperation:AWABEES
リンネル2024年3月号より
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