お金の不安を少しでも軽くして、毎日を幸せに過ごすにはどうすればいい……? 今の時代に知っておきたいお金の知識やお金との付き合い方を、ひろゆきさんにたずねました。

教えてくれたのは…ひろゆきさん

ひろゆきさん
1976年生まれ。 元「2ちゃんねる」の管理人。YouTube動画配信、コメンテーターなど多方面で活躍中。『図解だからわかる お金の本 死ぬまでお金にこまらない!』(興陽館)など著書多数。
Amazon(『図解だからわかる お金の本』)

まず年金制度の仕組みを知ろう。
老後が不安な人は、「私的年金」も検討して

ひろゆきさんに聞くお金との付き合い方

日本の年金制度は3階建ての構造となっています。
1階は国民全員が加入する「国民年金」、2階は会社員や公務員が加入する「厚生年金」。この1・2階部分が「公的年金」と呼ばれるものです。
この公的年金に、iDeCoや国民年金基金などの「私的年金」をプラスして3階建てにすることで、受け取れる年金の額を増やすことができます。公的年金だけでは老後の生活が不安だと感じる人は、これらの私的年金を活用して備えるのもよいでしょう。

Q.
iDeCoとはどんな制度?

A.
「iDeCo」は公的年金に上乗せして給付を受けられる私的年金制度

元本確保型商品か投資信託から自分が選んで掛け金を運用し、原則60歳以降に年金または一時金として受け取ります。
新NISAは換金性が高いため、教育や住宅資金などに使えるのに対し、iDeCoは老後資金に特化した制度です。

「iDeCoは掛け金が全額所得控除されること、利子や運用益にかかる税金が非課税であること、受取時も税制優遇がある……といったメリットがあり、利用しない手はありません」

Q.
iDeCoはどこで何に投資するべき?

A.
基本的には新NISAと同じでOK!

iDeCoとNISAの口座を開設する金融機関は、それぞれ別にもできますが、同じ金融機関にそろえたほうがIDやパスワードなどの管理の手間を省けます。
「運用商品の選び方についてもさまざまな考え方がありますが、基本的にはNISAと同じ。証券会社のランキングなどをチェックして、手数料の安さや過去の値動きなどを見て選ぶといいでしょう」

Q.
それでもやっぱり老後が不安。
最後の砦……ありますか?

A.
「生活保護」という制度があります

お金の不安が拭えない人は、滑り止めとして「生活保護」という制度も意識してみて。
「日本人はお金をもらうのを恥ずかしいと思いがちですが、生活保護を受ける権利はみんなにあります。自分が楽しいと思える仕事だけをやって、それでダメなら生活保護を受ければいい、と考えておけば、不安を感じることもなくなるのでは」



Advisor:Harumi Maruyama Illustration:Ayano Kinoshita text:Hanae Kudo
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リンネル2024年4月号より