コロナ禍に落語に触れる機会を作るため始まった、上方落語家による『大阪落語祭』。第4回を迎えた今年も桂福團治、桂文枝、桂文珍ら重鎮が揃い、2月9日の初日に「なんばグランド花月」(大阪市中央区)で口上を述べた。

上方落語協会、桂米朝事務所、松竹芸能、吉本興業ら、事務所や東西の垣根を超えておこなわれる同落語フェス。口上には桂福團治、桂文枝、月亭八方、桂文珍、桂南光、笑福亭仁智、桂米團治の7人が並んで座った。

司会の月亭八光からは、「前期高齢者3名と後期高齢者4名」と紹介。桂文枝は、「昨年で満80歳。年寄りばかりが並んでおりますが、この下にもっと若い、元気のある上手で面白い人が上方落語界にはたくさんおります。どうか応援してもらいたい」とアピールした。

また関西演芸協会会長・桂福團治は、「半世紀以上この世界でやっておりますが、入門した当時、上方落語は19人でした。今は300人まで到達するまでに育った」と紹介。桂文珍は、「落語を好きになって、楽しんでいただければありがたい」と話した。

大阪国際文化芸術プロジェクト『第四回 大阪落語祭』はこの後、「国立文楽劇場」(大阪市中央区)で10日から12日までに6公演。また、10日は「EXPO’70パビリオン(万博記念公園内)」(吹田市)で、11日は「たかいし市民文化会館 アプラホール」(高石市)で、12日は「摂津市民文化ホール」(摂津市)で寄席がおこなわれる(チケット料金は会場によって異なる)。