お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんこと、山崎静代による絵画個展『しずちゃんの、想像と破壊展』が4月3日より、「阪神梅田本店」(大阪市北区)でスタート。大阪では初開催となり、初日にはしずちゃん本人が訪れ、作品に込めた思いを語った。

■ 10年前、水牛を見て「自分もこうなりたい」

絵を描くことは幼いころから好きだったといい、芸能活動と並行して絵画制作に取り組んできたしずちゃん。今回は大型作品を含む約50点、アクリルで描いた(一部油絵も)力強い色彩が目を惹く作品が揃う。

そのうち新作は8点、なかには会場となる大阪をイメージしたものも。大阪城をメインに名物のたこ焼き、豚まん、串カツ、そしてヒョウ柄など「コテコテ」なものが存分に盛り込まれ、「カメラに写ったらダメかなと思ったんですけど・・・描きたかったんでおっぱいも描いちゃいました」と笑った。

色を何度も重ねて描くといい、ときには筆ではなく指や唇などを使って、制作時間は小さいものでも10時間は超えるという。同展で2点展示される油絵のうちの1つ『水牛こうもん』の説明では、「10年以上前に沖縄に一人旅に行ったとき、目の前に水牛がいたんですけど、好きなタイミングでうんちとかしていて。周りの目を気にせずありのままで生きている姿に、自分もこうなりたいなと思い、描きたいなって」と明かした。

絵を描き始めた当初は、コンプレックスの塊で将来に何をしたら良いか分からず、モヤモヤした気持ちを絵に自然とぶつけていたというが、年を重ねるにつれポジティブな気持ちを反映することが増えたという。自身をサイ、相方の山里亮太をリスに見立てた新作については、「コンビで20周年を迎えて、今までの自分たちを絵にしてみたい、また感謝の気持ちを入れたいと思って描いた」と制作経緯を説明した。

『しずちゃんの、想像と破壊 展』の期間は4月3日から9日まで、「阪神梅田本店」8階のハローカルチャーにて開催中。