解体予定の共同住宅を活用した実践的な消防訓練が4日、静岡市で行われました。

 訓練は、指揮する隊と現場で活動する隊との連携強化などが目的で、参加した消防士60人には事前に想定を知らせずに行われました。近く解体が予定されている共同住宅を使い、2階から火が出て2人が逃げ遅れた想定で、指揮隊と活動隊が現場の状況について連絡を密に取り合い、手順などを確認しながら消火活動を進めました。

 参加者らは実際にホースを使って放水したり、はしごに登りベランダから逃げ遅れた住人を救助したりして、実践的な訓練をしました。また火災で煙が充満し、階段が使えなくなった想定で、4階に取り残された住人の救助にもあたりました。

静岡市消防局安全対策課 松浦淳壱課長:「同じ場所でずっと同じ訓練をやることとなると、どうしても慣れた、マンネリ化した訓練になりかねない。こういう場所で訓練することが、隊員にとってはすごく成果を得られる」