静岡市の高校で19日、全国大会に出場する少林寺拳法部の壮行会が行われました。今年、大きく躍進した秘密とは。

県立科学技術高校少林寺拳法部。創部以来、16年連続で1人以上が全国大会に出場してきました。今回、22日に開幕する全国高校選抜大会に過去最多の12人が出場、6人以上で行う団体演武にも初出場します。初めての団体戦を前にした練習では、移動や技のタイミングなどを細かく確認しては修正を繰り返します。

 午後6時。昼の練習が終わり、夜の自主練までの空き時間。道場を覗いてみると…。

 練習終わりとは思えない運動量。高校生のパワーは尽きることがありません。

 夜の練習が始まりましたが、そこに顧問の先生の姿はありません。実は、顧問の先生は少林寺拳法の経験はなく、忙しさから、ほとんど部活動に参加出来ず、指導は土曜日に来る監督が担っています。

Q.先生は?
金子哲平君(2年):「今は慣れちゃったけど、最初は何したらいいか全くわからなくて」

木下侍英君(2年)「僕たちがそういう教える立場に自然となってしまうんで、2年生全体で部活を回していくっていうことを頑張ってます」

 部活動の運営自体も自分たちなりに試行錯誤を繰り返してきた結果、今回は12人の全国大会出場を実現しました。

渡部壮大君(2年):「ぼくたちが1年生の時にそれほどいい結果は残せてないんですけど、だからこそ、失敗例だけはたくさんあるんで、失敗した部分を後輩に多く教えて大会にも、いろんな分野で備えていったことが入賞につながったのかなと」

 19日は全国大会に向けて、壮行会が行われました。全校生徒からの激励を受けた部員たちは。

金子哲平君(2年):「やっぱ、うれしかったですね、全校生徒から応援されて。大会でも頑張れるなぁと思いました。まずは予選突破です」

 全国大会へ向けて研さんを重ねる高校生。夢の舞台へ踏み出します。