5日磐田市のヤマハスタジアムで行われたラグビーリーグワン、 静岡ブルーレヴズ最終節。39歳ベテランの矢富勇毅選手の引退試合となりました。

 矢富選手は2007年、ブルーレヴズの前身ヤマハ発動機ジュビロに入団。

 2015年には主力として日本選手権の初優勝に貢献。

 日本代表としても活躍しました。

 度重なる大けがに見舞われましたが”不撓不屈”の精神で乗り越え、今シーズンには150試合出場も果たしました。

矢富勇毅選手

ファンの声

ファンの声:
「ボールさばきがうまくていつも『ここ』っていう所
にパスを回してくれる」

「すごくさびしくて盛り上げて応援したいと思う」

「めちゃくちゃすごいハードなリハビリやって、復活してきているので、その辺が印象に残っている」

「何が出てくるか分からない。ボールを持ったら。すごく魅力的」

「矢富選手!頑張れ!」

ファンは

最終戦〜引退会見

 矢富はスクラムハーフで8試合ぶりの先発。

 試合は序盤から東芝にリードを許す苦しい展開。

 ペースをつかみたい静岡は矢富が得意のスクラムサイドから仕掛けチームを鼓舞します。

 すると前半19分、ゴール前のラックから矢富が左に展開、激しいプレッシャーをかいくぐってバックス陣がボールを繋ぎ、最後はフルバックの山口がトライ。

 1万3800人の大歓声を受け静岡が追いすがります。

 矢富は後半19分までプレー。

 試合には敗れましたが、現役最後の雄姿を多くのファンに届けました。

矢富勇毅選手・引退会見
「左足首から始まって両膝、ACL、両肩脱臼、両手首の手術、両頬の骨折 鼻の骨折 手術したのは15、6回。支えてくれた皆様のおかげで戻って来られたと思っているので感謝しかないっていうような感じですかね。すごくいいラグビー人生だったなというふうに思っています。本当にありがとうございました」

 今後は指導者としての道を歩むということです。

矢富勇毅選手

藤井監督

 静岡ブルーレヴズの最終順位は3年連続の8位。

 藤井監督は今シーズンを「来年に関して手ごたえのつかめたシーズン」と総括しました。

藤井雄一郎監督
「今シーズンは最後、ちょっと力尽きましたけども途中、良い戦いができたこともありました。上位にもなんとか食らいついている感じはしています。うちにはスーパースターが多くいません。そこを練習量でカバーし、今シーズンひっくり返せなかった試合をひっくり返せるようにします。」

藤井雄一郎監督