主食を減らす、おかずを増やす!

ダイエットに取り組んでいるものの、なかなか痩せない人は食後高血糖が起きるような量の糖質を摂っていることが原因の可能性大です。食後に血糖値が上がると、しばらくしてインスリン(血糖を一定の範囲に収める働きをするホルモン)が多量に分泌され、血液中のエネルギー源を脂肪細胞に取り込みます。

その際の急峻な血糖の下降が飢餓感をつくります。すなわち、食後の短時間で血糖値が急激に上昇したり降下したりする「血糖値スパイク」から飢餓感が生じ、さらに食べることになるのです。満腹感を得ながらダイエットを成功させるには糖質を控え、代わりに脂質やタンパク質をお腹いっぱい摂ることです。食事量を減らす必要もありません。例えば、定食でご飯を半分にし、その分、小鉢を増やすなどです。また、最近では「低糖質」をうたった食品も多く、コンビニエンスストアやスーパーで手軽に購入できますので、それらに置き換えてみるというのも、1つの方法です。

ダイエットのためにカロリー摂取を意識的に減らすと、最もエネルギー消費の大きい筋肉から落ちかねません。体重は減っても、筋肉は落ち、やがてリバウンドして体脂肪だけは着実に増えていき、美しい体型は維持できません。上手に糖質を制限し、まずは内臓脂肪を落としましょう。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟