どんなにいいものでも、それを欲しいと思う人がいなければ売れません。インフルエンサーのための分析ツールを作っているエンジニアの悩みは「ニーズの探し方」。アドバイスを求められたのは、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江さんです。まずは直接ターゲットとなる人たちと話をするのが早いと語る永江さんは、プロトタイプ作成から製品化と販売マーケティングまで協力してもらう流れをアドバイス。永江さん自身がどんな分析ツールなら欲しいかも伝えています。

エンジニア目線の市場ニーズの探し方

Question

shitumon

いつも楽しく、かつ自分だったらどう答えるかと思いながら拝見しております。副業でプログラミングでツールを作り販売しております。本業もシステムエンジニアのためツールを作ること自体は難しくないのですが、ニーズ(シーズ)の探し方が下手で困ってます。

これまで、Instagramやtiktokなどの分析効率化などのツールを使って公開しています。ただ、それはその方面で活躍している人へヒアリングして要望を聞いたものをまとめただけで、自分から拾い上げて作ったものでないです。自分で需要があるツールを作るための種を探すには、どのようなことを意識したら良いでしょうか?

TwitterやInstagramで面倒や、困った、課題などのワードで検索などはしていますが、なかなかそういう情報に出くわさず…よろしくお願いします!

永江さんからの回答

ニーズを得るために有効なのは、やはりターゲットユーザーと話すことですね。

ワード検索しても課題やニーズは見つからないので、実際のユーザーに何に困っているかを聞くのが一番実効的で早いです。今回のツールなら、実際のターゲットユーザー(インフルエンサー)を集めて巻き込み、ブレストなりするのが有効でしょう。

フォロワー2〜3万人のマイクロインフルエンサーで良いので、「私はインフルエンサー向けの分析ツールを作っています。あなたのSNSがとても面白いから役に立つ分析ツールを作りたい。開発したら無償で提供するから日頃の分析で困っていることや、知りたいけど分析できていないことなど教えてほしい」とアプローチすれば、数名は時間をくれる人も見つかると思います。

まぐれあたりした人や有名人ではなく、自分のビジネスにもつなげてコツコツPDCAをかけてフォロワーを増やしてきた人の方が分析のニーズはあるはずです。

そこで聞いた意見を深堀りして、具体的な機能を作って意見をもらったインフルエンサーに見せて使ってもらい、気に入ったらSNSでシェアしてもらう→その紹介経由で成約したら10%手数料を渡すなどすれば、プロトタイプ作成から製品開発、販売マーケティングまでが一気に進みます。

ちなみにわたしが欲しいと思うのは、自分の過去の投稿を分析して、バズる投稿の傾向を解析・示唆してくれるような分析ツールです。全体動向や競合の分析などしても結局自分ができる打ち手にはつながらないですが、自分の過去の投稿を全て分析して、自分がバズるときの傾向や強みの活かし方が分かれば再現性が期待できます。あったらぜひ使ってみたいので、開発を楽しみにしていますw

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