お風呂になかなか来ない家族を呼びに行ったら?

 自宅の玄関で起きたハプニングについて描いたマンガが、Instagramで4100以上のいいねを集めて話題となっています。

 夕食にピザのデリバリーを頼み、届く前にお風呂を済ませようと思った女性。家族にも声をかけましたが、誰も風呂場にやって来ません。「先に入ればゆっくりピザパーティーができるのに」と思い、脱衣状態のまま玄関にいた夫のところへ行くと……。読者からは、「最高です!」「そんなコントみたいなことが……」「セリフを聞かれただけでも恥ずかしくなりそう」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、イラストレーターの齊藤詠さんです。齊藤詠さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーこのようなハプニングは初めてでしたか?

 初めてです。しかし、私はまさかの結末になることが多い人生を送ってきたので、今回の出来事もさほど気にしていません(笑)。

ーーこのあと、配達員の方はどのような反応をしていましたか?

 仏のような優しい笑顔でご対応くださいました。

ーーこのとき、ピザは何を注文したのですか?

 4種の味が1枚に乗せられたものを2枚注文しました。

ーーこの作品の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか? また、仕事や育児で忙しいなか、マンガを制作する時間はどのように確保していますか?

 2時間程度で完成しました。私の場合、起きた出来事のみを描くので、描けるときとなかなか描けないときに波があるのですが、基本的にマンガのネタになるような物事が起きたら、忘れないうちにすぐに机に向かいます。出かける用意をしている最中でも、頭から消えないうちに急に描き始めますね。

 家族も、そんな私を見て特に何もいわず、「ああ、マンガを描き始めたんだな」と少し待っていてくれます。

ーーマンガを制作する上でこだわっているテクニックなどはありますか?

「分かりやすく、伝わりやすく」を心がけています。数コマにすべてを詰め込むことは難しいですが、さまざまな受け取り方があることを前提とし、読者が不快にはならないように、かつ日々のなかでほんの少しの癒やしになるような、「クスッ」と笑えるマンガを目標に描いています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「最高です」「そんなコントみたいなことが……」「セリフを聞かれただけでも恥ずかしくなりそう」「詠さんらしい」「通常運行ですね」などのコメントをいただきました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 基本的に、格好悪いところもすべてさらけ出すようにしているのが私のマンガです。「『ああなんだ、このような感じでもいいのか』と思っていただけたら、誰かの役に立つのかな」と願いながら、描き続けています。