今週放送中の『ブギウギ』(NHK総合)では、ヒロイン・スズ子(趣里)の愛娘・愛子役が「チビ愛子」から「ちょっとお姉さん愛子」にバトンタッチされた。

 3月11日・月曜日放送の112回で「チビ愛子」こと小野美音さんが最後の出演となり、本日3月12日・火曜日放送の113回から、小学生2年生になった愛子を演じるこのかさんが登場した。SNSでは「チビ愛子、昨日が最後だったのか。淋しい!」「素晴らしい演技をありがとう!」「小学生になった愛子ちゃんもお芝居が上手。これから期待してます」などの声が上がった。

 「チビ愛子」こと小野美音さんは、芸能事務所「ルート」に所属する6歳の子役。同事務所の先輩には『おちょやん』(NHK総合・2020年後期)でヒロイン・千代の少女時代を演じて絶賛された毎田暖乃さんもおり、いま関西で大きな注目を浴びる芸能プロダクションだ。美音さんはこれまでにもドラマや舞台に何作か出演しているが、こうした大役をつとめるのは『ブギウギ』が初めて。愛子役はオーディションで勝ち取ったという。

2歳から4歳を自在に演じ分ける6歳の天才子役

 美音さんは、第21週「あなたが笑えば、私も笑う」から第24週「ものごっついええ子や」の月曜回までの16話ぶんに出演。2歳から4歳までの愛子を見事に演じ分けた。初登場となった97話で、襖を破ったり小麦粉にいたずらして全身に浴びる姿は2歳児そのものだったし、108話でスズ子が渡米する際「嫌や」と泣き、109話で4カ月ぶりに帰宅したスズ子に“母見知り”する姿などはまさに3歳の女の子だった。

 そして、惜しまれつつも登場最終回となった112回では、「羽鳥善一作曲二千曲記念ビッグパーティー』の出し物に悩むスズ子に、幼稚園のお遊戯を披露してヒントを与えた。可愛らしい花飾りをつけて、笑顔いっぱいで踊る4歳の愛子のシーンは、制作陣が美音さんに用意した花道のようにも思えた。

最終盤の「母と娘の物語」のキーパーソンとなる「小学生愛子」の熱演にも期待

 対して、113回から登場した小学生の愛子は「ちょっと早い反抗期」のようで、マミー(スズ子)のやることなすことが気に食わない。そんな、自我が芽生え始めた愛子をこのかさんが繊細に演じている。

 このかさんは、芦田愛菜さん、寺田心さんなど子役ビッグスターを輩出し、全国に養成所を擁する芸能事務所「ジョビィキッズ」所属の小学2年生。現在の愛子と同じ年齢だ。最終盤に突入した『ブギウギ』は、「誘拐恐喝未遂事件」を通じて、今後さらにスズ子と愛子の「母と娘の物語」が深まっていくもよう。このかさんの熱演にも期待したい。

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『ブギウギ』
【出演】趣里 水上恒司/草彅剛 蒼井優 菊地凛子 生瀬勝久 小雪 水川あさみ 柳葉敏郎 ほか
【主題歌】「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
【脚本】足立紳 櫻井剛
【音楽】服部隆之
【語り】高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー)

【放送時間】
▽NHK総合
毎週月曜〜土曜 前8:00〜8:15/(再)後0:45〜1:00(※土曜は一週間を振り返り)
毎週日曜(再)前11:00〜11:15
翌・月曜(再)前4:45〜5:00(※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送)
▽NHK BS・NHK BSプレミアム4K
毎週月曜〜金曜 前7:30〜7:45
毎週土曜(再)前9:25〜10:40(※月曜〜金曜分を一挙放送)

(まいどなニュース特約・佐野 華英)