後継者のいないマツタケなどを販売する岩手県花巻市の業者が、事業を盛岡市の企業に引き継ぐことになりました。
店の場所は変わりませんが、さらなる販路拡大が期待されます。

4月3日は花巻市でマツタケなどを販売する「きのこやおいよ」の店主・及川忍さんと、事業を引き継ぐ盛岡市の企業「2WAY」の佐藤陽一社長などが今後について話し合いました。

花巻市東和町で2002年に開業した「きのこやおいよ」は、地元のマツタケや山菜を全国に販売しています。

しかし店主の及川さんは2024年で80歳と高齢のため、後継者を探していました。

そこで、2023年11月に日本政策金融公庫が開いた後継者募集のイベントに参加したところ、通信販売のノウハウを持ち企業向けの販促支援を行う「2WAY」とマッチングし、数回の面談を経て3月31日に事業が譲渡されました。

3日は商品の在庫の管理や仕入れの手順などについて話し合いながら、引継ぎが行われました。

きのこやおいよ店主 及川忍さん
「IT関係の通販の部分で大いに期待している。(利用者には)今まで通り気軽に品物を見ていただきたい」

事業を引き継ぐ 2WAY 佐藤陽一社長
「(及川さんは)山菜を採ってくる方々を守りたいと常に言っていた。それは引き継いでいきたい。全国に名前が知られるよう(店を)大きくしていきたい」

事業の引継ぎは1年間で完了する見込みで、今後は店のホームページの更新なども進めていきたいとしています。