2024年3月、弟の首を絞めて殺害した疑いで、逮捕・送検されていた岩手県山田町の70歳の男について、盛岡地方検察庁は4月10日から、刑事責任能力を調べる鑑定留置を始めました。

鑑定留置となったのは、山田町織笠の無職・篠澤光正容疑者(70)です。

警察によりますと、篠澤容疑者は3月24日の午後7時半ごろ、自宅の敷地内で、同居する弟(当時66)の首を両手で絞め、殺害した疑いが持たれています。

警察は当初、篠澤容疑者が弟(当時66)の顔を殴ってけがをさせたとして、傷害の疑いで現行犯逮捕していましたが、その後に弟(当時66)が死亡。

司法解剖の結果、死因は首の圧迫による窒息死と判明したため、警察は傷害容疑を殺人容疑に切り替えて篠澤容疑者を再逮捕し、送検していました。

盛岡地方検察庁は、篠澤容疑者の身柄を勾留して調べを進めていましたが、刑事責任能力を調べるために、4月10日から鑑定留置を始めました。

期間は2024年7月26日までとなっていて、篠澤容疑者は専門家による精神鑑定などを受け、盛岡地検はその結果を踏まえて、起訴するかどうかを判断することになります。