2023年に岩手県二戸市の自宅で、当時87歳の妻の首を絞め殺害した罪に問われている86歳の夫の初公判が2024年5月16日に盛岡地方裁判所で開かれ、夫は起訴内容を認めました。

殺人の罪に問われているのは二戸市石切所の無職・畠山新平被告(86)です。

起訴状などによりますと、畠山被告は2023年11月3日の朝、二戸市内の自宅で当時87歳の妻の首を絞めて殺害した罪に問われています。

16日に開かれた裁判員裁判の初公判で、畠山被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で「被告は認知症の妻への介護疲れから、無理心中しようと考え殺害した」としたうえで、「犯行は悪質で結果は重大だ」と指摘しました。

一方、弁護側は「介護の負担が重く、精神状態は限界に達していた」と主張しました。

判決は5月22日に言い渡される予定です。