家系ラーメン「王道家直系 家系ラーメン近江道家」(彦根市高宮町)がオープンして、5月13日で1カ月がたった。(彦根経済新聞)

 王道スペシャル=「近江道家」

 「豚骨しょうゆ」のスープに中太短麺、「かえし」に特製しょうゆを使用する「家系ラーメン」を提供する同店。「王道家」本店(茨城県取手市)で修業した店主の小林秀一郎さんが独立開業した。店内は約15坪、カウンター席10席とテーブル席1席を設ける。

 小林さんは「新しいことにチャレンジしたい」と、20年ほど身を置いた不動産業界からラーメン業界に飛び込んだ。「『王道家』の社長を知り、どうしても社長の下で学びたいと思った。年齢のことなどもあり一度は受け入れを断られたが、諦めきれず再度お願いし、半年間住み込みでみっちりと学ばせてもらった。会社を辞めてこの世界に飛び込むことに背中を押してくれた妻には感謝しかない」と振り返る。

 「豚骨しょうゆ」のスープは、熟成スープに肉付きの豚ガラを継ぎ足し、毎日炊き上げている。肉のうまみをスープに移すため、豚ガラを煮込み続けるのではなく、熟成スープに豚ガラを投入し1時間ほど煮込んだ後に取り出し、新たな豚ガラを追加するのを5〜6回以上繰り返すという。チャーシューは、店内の窯で焼き上げる燻製(くんせい)チャーシューを提供する。

 メニューは、自家製チャーシュー2枚、のり5枚、ほうれん草、味玉をトッピングした「王道スペシャル」(1,100円)、チャーシュー1枚、のり3枚、ほうれん草をトッピングした「並ラーメン」(900円)などの家系ラーメンのほか、トッピング、サイドメニューを用意する。麺の硬さ、スープの濃さや油の加減も選べる。

 「家系ラーメンといえば男性客が多いが、オープンしてから女性客も多く利用いただいている」と小林さん。「地域で愛される店を目指し、味の追求とともにあいさつや接客など日々勉強中。『家系ラーメン』は滋賀県ではまだ少なく、ファンになってもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は10時45分〜15時(土曜・日曜・祝日は17時30分〜21時)。水曜定休。