長浜の「古着と日用品tetra(テトラ)」(長浜市宮前町)が4月27日・28日、「17周年マルシェ」を開催する。(長浜経済新聞)

 宮前舎と古着と日用品tetraの外観

 2007(平成19)年4月、池田友紀子さんが始めた同店は、レディース、メンズを問わず欧米を中心とした古着や日用品を取り扱う。当初は古着が好きという気持ちを抱き始めたが、2000年代に入りファストファッションの流通を見てきたり、ファッション業界の裏側を知ったりして、新たなコストや環境汚染を生まずに楽しめる古着が選択肢の一つになればという思いも加わり営業を続けてきたという。

 今年の周年イベントは同店の隣に同日オープンする「宮前舎(ぐうぜんしゃ)」で開催する。屋号は住所の「宮前町」に由来し、読みを「みやまえ」ではなく「ぐうぜん」と変えた。コンセプトに「おいしいもの、ひと、世界のことにぐうぜん出合える宮前舎」と掲げる。2階建ての建物の1階は日替わりで異なる店が飲食を提供する「シェアカフェ」、2階は「イベントスペース」と社会問題をテーマにした「ドキュメンタリー系のミニシアター」の機能を持つ。

 27日・28日は11時からマルシェを開催。「宮前喫茶」「kimama(きまま)」などが出店し、菓子やコーヒーなどを提供するほか、「Catbit(キャットビット)」による米袋のワークショップなどを行う(ワークショップは27日のみ)。19時30分〜(28日は10時〜・13時〜・16時〜)、ドキュメンタリー映画「happy〜しあわせを探すあなたへ〜」を上映する(大人=1,200円、中高生=500円)。10時〜の回は子ども同伴で鑑賞でき、他の回も事前予約で託児を受け付ける(300円)。

 池田さんは「昨年末に隣の店が閉店することになり、その場所を利用してカフェなど何かできないかと模索していた。1人で2店舗の営業は難しいと感じ、飲食の活動をしている知人たちに声をかけて協力を仰ぎ、ビジョンに賛同してくれた人たちの力を借りて新しい場所を始めることになった。この場所が街の人にとっての一つの居場所になれば」と話す。

 宮前舎の営業日・営業時間は店により異なる。