長崎大学水産学部の学部祭「第55回 鴻洋(こうよう)祭」が5月18日・19日、長崎大学文教キャンパス(長崎市文教町)で行われる。(長崎経済新聞)

 販売予定のヒラマサ料理

 長崎青年師範学校水産科を前身に1949(昭和24)年に発足した同学部。同イベントは本学の学園祭より歴史が古く、単独で学部祭として開催していた。1961(昭和36)年に現在の長崎大学文教キャンパス内に統合移転するまで佐世保市崎辺地区で旧海軍兵舎を改修した学生寮「鴻洋寮」を拠点にしていたことにちなみ、1970(昭和45)年から現在の名称で開催している。

 今年は「海晴」をテーマに5年ぶりに通常開催となる同イベント。コロナ禍で2019年を最後に途絶え、2022年に同大学園祭と同時開催するかたちで復活していた。

 当日はアクアリウムや鯨類研究サークル「バリーナ」による展示のほか、タッチプールや体験コーナーなどを設置。同大ジャズサークルやよさこい部「突風」によるステージのほか、長崎県漁業協同組合連合会の協力の下、長崎市が地元の魚の認知向上や消費拡大を目指す「さしみシティ」とも連携し、ブランド魚「黄金ヒラマサ」のPRも行う。18日にはヒラマサの解体ショーを行い、数量限定で無料配布するほか、両日とも同実行委員会によるヒラマサ料理も販売。販売では「ヒラマサの漬け丼」(500円)と「ヒラマサ大根」(400円)、「ヒラマサのあら汁」(250円)の3種類を用意する。

 イベントに先駆けて4月27日に長崎市民会館(魚の町)で行ったヒラマサ料理のメニュー考案・試作会には実行委員会のメンバー10人ほどが集まり、味付けや分量などを確認しながら試食を行った。

 実行委員会で広報部部長を務める中瀬研人さんは「ようやく従来通りの単独開催で学部祭を迎えることができる。視覚、触覚、味覚で楽しめる企画を用意しているので、ぜひ足を運んでもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は、18日=10時〜17時、19日=10時〜16時。